概説記事「パンデミックポスター収集」を公開しました

京都大学文学研究科の伊沢亘洋さんと沼田詩暖さんが概説記事「パンデミックポスター収集」を作成しましたので公開いたします。

パンデミック感染症ポスターの収集を沼田詩暖(京都大学文学研究科)と伊沢亘洋(京都大学文学研究科)が行なった。コロナ禍においては、地方自治体(特に都道府県)が中央政府の出す「基本的対処方針」のもと感染対策を行うことが求められていた。感染対策としてまん延防止措置や地域ごとの非常事態宣言の発出などを行っていたが、それに関する発信も、コロナ禍では重要であった。
 このような地方自治体のコロナに関する広報活動のひとつに感染対策ポスターの作成がある。普段から感染対策に関するポスターを保健所等が作成することはあったが、特にコロナ禍においては数々の特徴ある感染ポスターが発行されており、多様な感染対策をそれぞれの手法で啓発していた。そこで、このポスターの内容を解析し次のパンデミックに備えるCovid-19アーカイブ作成の一環として、これら自治体のポスターについて収集作業を行った。
 この収集作業の後、以下の二つの研究を行った。
①日本におけるパンデミックポスターの傾向の把握。(自治体間の差など)
②日本におけるパンデミックポスターにおいて問題のあるデザインの抽出と整理
①に関しては地方では感染対策が厳しすぎるのではないかという問題提起が一部の報道で散見されたため、その事実確認として行ったものである。②に関しては、地方におけるコロナ感染者に関する差別が同プロジェクトにおける他の研究結果で指摘されたため、同様の結果が感染対策ポスターにも見られるのではないかという問題意識から行った。

また、本データのポスターデータは以下のリンクから見ることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました